公開日: 2026.04.09 / 最終更新日: 2026.04.09
Bカート・CO-NECT・Shopify B2Bを比較|受発注の器の選び方
Bカート・CO-NECT・Shopify B2Bの違いを、月額ではなく回収期間の視点で整理。得意先数・価格体系・発注手段の現状から、自社に合う受発注の器を見極める判断基準を解説します。
先に結論を言います。得意先ごとの掛率や価格表が複雑で「卸売専用のECサイト」を持ちたいならBカート。FAXと電話でのやり取りそのものをデジタルに置き換えたいならCO-NECT。EC全体の販路戦略——小売向けの自社ECや将来の海外展開まで一つの基盤で見たいならShopify B2Bです。
そして選定の物差しは、機能一覧の丸バツ表ではありません。「毎月いくらの事務コストが消えていて、導入費用を何か月で回収できるか」。この一点です。財務の視点で見れば、月額数千円の差よりも回収期間の差のほうがはるかに大きく効きます。
三つのサービスは「同じ土俵」にいない
比較記事ではよく横並びにされますが、この三つは立ち位置が異なります。Bカートは「BtoB専用のECサイトを月額制で持つ」ためのSaaSです。公開されている料金は月額9,800円からで、得意先ごとに価格や決済条件を変えるといった卸売特有の商習慣に最初から対応しています。
CO-NECTは「受発注のやり取り自体」をデジタル化するツールです。サイトを構えるというより、得意先からの注文をWebフォームやアプリで受け取り、FAXで届く注文も取り込んで一元管理する発想です。受注側だけでなく発注側の業務にも対応している点が特徴です。
Shopify B2Bは、世界最大級のECプラットフォームに載ったB2B機能です。かつては上位プラン限定でしたが、2026年に通常プランへ開放され、中小企業でも現実的な選択肢になりました。会社単位の顧客管理や得意先別のカタログ価格を、小売向けECと同じ基盤の上で扱えます。
判断基準は三つで足りる
- 価格体系の複雑さ:得意先ごとの掛率・数量割引・締め支払い条件がどれだけ入り組んでいるか
- 発注手段の現状:注文の何割がFAX・電話で届いているか(得意先を動かせるか)
- 将来の販路:卸売だけで完結するのか、小売向けECや海外販売まで視野に入るのか
価格体系が複雑で卸売完結ならBカートが素直です。FAX比率が高く、得意先に新しい操作を強いたくないならCO-NECTのような受発注特化型が向きます。販路が広がる見込みがあるなら、Shopify B2Bで器を一つにまとめておくほうが、後からシステムを継ぎ足すより総コストは下がります。
月額ではなく「回収期間」で費用を見る
簡単な試算をしてみます。受注1件の入力・確認に5分かかり、月1,000件を処理しているとすると、それだけで月83時間。時給2,000円換算で月16.6万円が入力作業に消えている計算です。ここから半分を自動化できるなら、月8万円台の削減効果になります。
この数字と比べれば、月額9,800円か3万円かという差は誤差の範囲です。むしろ「自社の受注構造で本当に半分を自動化できるのか」を先に検証するほうが、投資判断としては筋が良いのです。
どれを選んでも残る宿題——基幹連携と得意先対応
見落とされがちですが、どのサービスを選んでも「基幹システムとの連携」と「移行しない得意先のFAX・電話注文をどう処理するか」という宿題は残ります。ここを設計しないまま器だけ入れると、二重入力が発生して削減効果が半減します。
awaiでは、FAX・電話受注のAI自動化からShopify B2Bの構築、基幹システムとの連携までを一つの流れとして設計する awai Core を提供しています。どの器が合うか迷っている段階でも、受注構造の診断から一緒に整理できます。
関連して、受発注システムの選び方とShopifyと基幹システムの連携方法でも具体的な進め方を整理しています。
30分の無料相談を予約するBカート・CO-NECT・Shopify B2Bのどれが合うか、貴社の受注件数と価格体系をもとに回収期間ベースで一緒に試算します。よくある質問
- Q. BカートとShopify B2Bの一番の違いは?
- A. Bカートは日本のB2B受発注に特化した専用カート、Shopify B2Bは汎用ECの拡張です。基幹連携やD2C併設まで見据えるならShopify、受発注に絞るなら専用カートが候補です。
- Q. CO-NECTは無料で使えますか?
- A. 無料プランはありますが機能や連携に制限があります。取扱商品数・得意先数・基幹連携の要否で有料版や他製品との比較が必要です。
- Q. あとから別サービスへ乗り換えられますか?
- A. 商品・得意先データは移行できますが、注文フローの再構築や得意先への案内が発生します。最初の器選びで基幹連携の要否まで見ておくと乗り換えを避けられます。
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